地域の転職情報 | 2021年6月1日

岩手県内のハローワークはどこにある? 特徴と利用方法も紹介!

この記事を書いた人

コンサルタント

須賀川 敏哉

大手証券会社、総合人材サービス会社を経て転職支援会社へ。人材業界で17年以上のキャリアを持つプロフェッショナル。幅広い職種・年齢に対応できるのが強みで、東北で数多くの転職成功実績を築いている。趣味はテニス、ドライブ。

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公共職業安定所(通称:ハローワーク)は、全国47都道府県に544カ所設置されており、職業紹介を中心に、雇用保険や雇用対策事務を行う機関です。

岩手県のハローワークは、厚生労働省岩手労働局が管轄しています。
県内の設置数は、出張所も含め、現在12カ所です。

ハローワークでは、就職希望者の職業相談にのったり、就業のためのサポートを行ったりしています。
就職・転職活動中の人は、ぜひ近くのハローワークを活用しましょう。

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1.岩手のハローワーク一覧

岩手県内には12カ所のハローワーク、出張所が設置されています。

一覧は下記のとおりです。

いずれも利用可能な時間は8時30分から17時15分で、土日祝日、年末年始はお休みです。

また、ハローワーク盛岡には庁舎外窓口として「ハローワーク盛岡菜園庁舎(所在地:盛岡市菜園1-12-18 盛岡菜園センタービル内)」があり、さまざまな職業相談や職業紹介等を行っています。

初めてハローワークに行く方は「求職申込」から

まずは、最寄りのハローワークで求職申込をする必要があります。

求職申込書に記入し、書類が受理されると「ハローワークカード」が交付されるので、職業相談や求人紹介等の際に使用します。

ハローワークを利用する際には、必ずハローワークカードを持って行くようにしましょう。

2.岩手のハローワークの特徴

それでは、県下各地にあるハローワークにおいて、実際にどのような求人があるのでしょうか。
それにはまず、岩手県の産業と雇用について知っておく必要があります。

岩手は農業や漁業が盛ん

岩手は豊かな自然と広大な土地に恵まれ、農林水産業や観光業が盛んな地域として知られています。

農業における平成27年の産出額は2,494億円で、東北では青森に次いで第2位。
主要部門における農業産出額は、鶏部門で全国第3位、肉用牛で全国第5位となっています。
近年は、オリジナル品種やブランド米の開発にも力を入れています。

また、漁業においては、「鮭」「アワビ」といった漁獲量が多く、海面養殖業や種苗放流などと併せて、流通加工体制の整備を県主導で進めています。

参考:農林水産省 平成27年農業産出額及び生産農業所得(都道府県別) http://www.maff.go.jp/j/tokei/sokuhou/nougyou_syotoku/sansyutu_betu/h27/index.html

第一次産業の就業者割合は全国平均の約4倍

独立行政法人労働政策研究の調査によると、岩手県の第一次産業の就業者割合は12.4%で、全国平均の4倍という結果が出ています。

産業別就業者数が最も多いのは、第三次産業(サービス業)です。
岩手には、平成23年に世界文化遺産に登録された平泉地域、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地となった久慈地域等のほか、多くの観光スポットがあり、伝統芸能、文化、食等の観光資源も豊富です。

県が観光客の誘致拡大や、東北地方全体での広域的な観光推進に取り組んでいるということもあり、特に外国人観光客数は増加傾向にあります。
それに伴い、観光業に従事する人材の確保も必要とされています。

参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構 産業別就業者数1951年~2016年 http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0204.html/
岩手県の経済 産業別就業者数(平成26年度県民経済計算) http://www.pref.iwate.jp/profile/001641.html

岩手のハローワークにおける求人について

全国的に人手不足とされる、介護・福祉事業、建設業、運輸業、飲食サービス業、医療関連などの業種は、岩手県内でも求人数が多くなっています。

また、岩手県では農林水産業や観光業が盛んであることから、観光に関連する求人も多く見られます。

しかし、採用側・就業希望者側、双方のニーズがなかなか合わず、「人手不足」といった状況がなかなか解消できていないというのが現状のようです。

こうした問題を解決すべく、岩手のハローワークでは、若者の就業支援や、子育てと仕事の両立を目指す人をサポートするなど、さまざまな取り組みを行っています。

3.岩手のハローワークの取り組み

岩手のハローワークでは、次のような取り組みが行われています。

新卒応援ハローワーク

「新卒応援ハローワーク」は、専門学校、高専、短大、大学、大学院などの学生および、卒業後に未就職のままでいる人を対象に就職支援を行うものです。

岩手県内では、ハローワーク盛岡庁舎外窓口となっているハローワーク盛岡菜園庁舎1Fに設置されています。

支援内容

エントリーシートや履歴書などの応募書類の作成指導や添削、面接対策、各学校との連携・出張相談のほか、就職面接会等の情報提供、企業ガイドブック等の資料提供、専用Webサイトでの地元・全国の求人情報提供を行っています。

利用方法

初めて利用する際に、まず利用登録をします。

登録後「ハローワークカード」と「盛岡新卒応援ハローワーク利用カード」が発行されるので、2回目以降の利用時に両方を提示します。

わかもの支援コーナー

非正規雇用、フリーター等の若年者が安定した職業に就くことができるよう支援を行っています。

支援内容

履歴書、職務経歴書などの応募書類の作成支援から面接練習といったマンツーマンの就職相談を行っています。
さらに、応募書類作成・模擬面接・ビジネスマナーなどの就職支援セミナーの開催、弁護士や臨床心理士等の専門家による問題解決相談なども行っています。

岩手県内では、ハローワーク盛岡菜園庁舎2Fに設置されています。

ジョブカフェいわて

上記のほかにも、岩手県のハローワークでは若者の就業支援として、「若年者のためのワンストップサービスセンター(通称:ジョブカフェ)」設置しています。

支援内容

「ジョブカフェいわて」では、おおむね35歳までの求職者、学生、転職希望者、岩手県にUターン・Iターンを検討している人とその家族を対象に、総合的な就職支援サービスを行っています。

就職活動から、就職後のスキルアップ・キャリアアップのサポートまで、雇用に関連するサービスを1カ所でまとめて受けることができるというのが大きな特徴です。

利用方法

ジョブカフェいわてを利用する場合、利用登録が必要になります。
サービスはすべて無料です。

月曜日から土曜日の10時~18時に利用することができます。
日曜、祝日、年末年始は休みです。

マザーズコーナー

「子育てをしながら働きたい!」という求職者のために設置されているのが、「マザーズハローワーク」と「マザーズコーナー」です。

マザーズコーナーにはキッズスペース、ベビーベッド、授乳室などが設置されており、小さい子ども連れていても気軽に来所できるような工夫がされています。

岩手県内では、ハローワーク盛岡・水沢・宮古・一関・北上の5カ所に併設されており、利用料金は一切かかりません。

マザーズコーナーでは、仕事と子育ての両立がしやすい求人情報の提供のほか、職業相談、保育所等の情報提供等を行っています。応募書類の書き方・面接の受け方についてのアドバイス等を受けることもできるので、子育てをしながら就業するための総合的な就職相談が可能です。

就職支援セミナーも定期的に行われているのでおすすめです。

農林漁業就職支援

農林漁業に従事したいという人に対し、県や関係団体等と連携しながら、職業相談や就業支援、情報提供などを行っています。岩手県内の総合窓口は、ハローワーク盛岡です。

また、農業、林業、漁業別に専門の就業支援機関があるので、併せて利用すると良いでしょう。

(1)農業

農業を体験したい、始めてみたい、働きたいといった多様な希望に応えるべく、さまざまなプログラムを提供しています。

例えば、農業体験希望者にはインターンシッププログラム、就農希望者には農地・機械の取得支援や定住支援といったサポートを行っています。

(2)林業

林業に興味がある人、就業したい人に対し、仕事ガイダンスや体験学校の開催、資格取得支援等を行っています。

(3)漁業

漁業に興味がある人、水産業に就職したい人、漁師になりたい人に対し、必要な情報を提供するとともに、担い手の確保・育成を行っています。

ふるさとハローワーク

ハローワークが設置されていない岩手県内の市町村では、「地域職業相談室(通称:ふるさとハローワーク)」にて職業相談や職業紹介を受けることができます。

岩手県内のふるさとハローワークは以下の通りです。

いずれも利用可能な時間は8時30分~17時までで、土日祝日および年末年始はお休みです。

4.ハローワークのメリット・デメリット

求職者がハローワークを利用するメリットは?

ハローワークにはどのようなメリットがあるのか、求職者の視点から見ていきましょう。

無料で利用できる

ハローワークで行われる求人情報の提供や職業相談、セミナーなどはすべて無料です。そのため、離職中で「就活コストを抑えたい」という人も気軽に利用できます。

求人数が多い

ハローワークは、企業が求人情報を掲載するときにも費用がかかりません。そのため、ハローワークには多くの企業からさまざまな求人情報が寄せられています。

地元企業の求人が多い

ハローワークの求人は、地元企業の求人が多いという点も1つの特徴です。求職活動は、全国のハローワークを利用して行うことができます。しかし、U・Iターンも含め、働きたい地域がはっきりしている人は、その地域のハローワークを利用すると良いでしょう。

ここに注意!ハローワークのデメリット

ここでは、ハローワークを利用する上で考えられるデメリットについて説明します。

混雑していて求職活動がスムーズに進まない

ハローワークは混雑していることが多いので、「待ち時間を何とかしてほしい」といった利用者のいら立ちや不満の声は少なくありません。ハローワークでは個別相談など一部のサービスは予約制ですが、基本的に先着順のため待ち時間が生じます。

時間がない中で求職活動をしていると、効率よく進まないことに対して焦りを感じたり、不安になったり、いら立つこともあるでしょう。スケジュールを組むときはあらかじめ「時間がかかる」という覚悟をしておき、不快な焦りやイライラを防ぎましょう。

きめ細かいサービスはあまり期待できない

ハローワークでは、求職者に必要なさまざまなサービスを提供しています。しかし、転職エージェントに比べると「不便さ」や「不十分さ」を感じるという声もあるようです。

転職エージェントでは専任の転職アドバイザーが二人三脚で転職活動をサポートしてくれるので、親切丁寧なサービスが期待できます。

平日の夜や土日に利用したい人には不向き

ハローワークの一覧表で紹介したように、利用時間が平日8時半から17時頃までのハローワークがほとんどです。中には、仕事帰りに利用できるところや土曜日に利用できるところもありますが、一部のハローワークに限られています。

条件の良くない求人もあるので注意が必要!

ハローワークは求人数が多いというメリットがある反面、「ブラック企業」が紛れ込んでいる可能性もあります。ハローワークを利用するときは、慎重に企業を見極めなければなりません。

5.ハローワークと転職エージェントの使い分けがポイント

このように、岩手のハローワークでは、さまざまなタイプの就業希望者のために、多方面から支援が行われています。
平成29年8月の岩手県の有効求人倍率は1.29倍となっており、就業には好機であるといえるでしょう。

ただし、希望する業種・職種の求人募集があるとは限りません。ブラック企業の求人が紛れ込んでいる可能性もあります。

「無料」という点でいえば、転職エージェントのサービスも完全無料で利用できます。しかも、ハローワークでは入手できない非公開求人や独占求人といった、地元優良企業の求人を紹介してくれる地元特化型の転職エージェントもあるのでおすすめです。もちろん長時間待たされることもありません。

「仙台で転職活動をしたいけど、どうしよう……」と迷っている人は一度、転職エージェントに相談してみてください。

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須賀川 敏哉

大手証券会社、総合人材サービス会社を経て転職支援会社へ。人材業界で17年以上のキャリアを持つプロフェッショナル。幅広い職種・年齢に対応できるのが強みで、東北で数多くの転職成功実績を築いている。趣味はテニス、ドライブ。

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