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岩手の働く環境を一挙紹介!求人状況、平均年収、物価、家賃を徹底分析

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コンサルタント

神谷 貴宏

3,000人以上の転職をサポートしてきたベテランコンサルタント。大手証券会社、半導体商社、総合人材サービス会社を経て転職支援会社へ入社。「心から満足できる出会い」をモットーに、日々業務に取り組んでいる。趣味はゴルフ。

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岩手県は東日本大震災から7年目を迎えました。地域の復興は目覚ましいものの、県内では人材不足に悩む企業も少なくありません。

景気回復に伴い有効求人倍率が順調に上がっている岩手県にU・Iターンを希望する方も増えているようです。

岩手県出身者以外にも、世界有数の漁場と緑豊かな山岳地という自然に恵まれた環境に惹かれて、岩手県への移住を希望する方もいます。

そんな方々のために今回は、岩手県の最新の求人状況や平均年収、物価や家賃など働く環境について詳しくご紹介します。

 

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1.岩手県ってどんなところ?

岩手県は南北に広く伸びた形が特徴的で、その面積は日本の国土のおよそ4%を占めます。

県央、県北、県南、沿岸と4つのエリアに分かれ、それぞれのエリアごとに気候や主な産業は異なります。

県央エリア(盛岡市、八幡平市、滝沢市など)

県庁所在地の盛岡市がある県央エリアは、東北自動車道、東北新幹線が通り、交通の便が良いのが特徴です。盛岡駅付近であれば車がなくても生活できるでしょう。

安比高原、八幡平温泉郷などアウトドアや温泉も日帰りで楽しむことができる場所に位置しています。

【気候】気候の変化が大きい地域

県央エリアは、気候の変化が大きい内陸性気候で、1~2月は日中の気温がマイナスになることもあります。

平地部の積雪は比較的少ないですが、山岳地帯は多め。安比高原や八幡平リゾートなどのスキー場で有名です。

【交通手段】盛岡を中心に充実

県庁所在地の盛岡市には東北新幹線の盛岡駅があり、複数の路線が接続する拠点となっています。

バスの本数も比較的多く、東京に日帰りもできます。

【産業】企業が集まるオフィス街

小売・サービス業の比率が高く、盛岡市中心部は企業が集まるオフィス街です。

滝沢市はIPUイノベーションパークを整備し、IT企業の集積に取り組んでいます。

県北エリア

NHKの朝ドラで注目を浴びた久慈市があるのが県北エリアです。ウニやホヤなど新鮮な魚介類が豊富で、ドラマで有名になった「まめぶ汁」は県北エリアの地域食として知られています。

車があれば、1時間程度で青森県の八戸市まで行くこともできます。(久慈市、二戸市など)

【気候】夏・冬の寒暖差が大きく、積雪が多い

県北エリアは、盆地・高原型の内陸性気候で積雪が多いのが特徴。山間部は昼と夜、夏と冬の寒暖差が大きく、沿岸部は海洋性気候で、夏は涼しく冬は雪が少ないです。

【交通手段】主な移動手段は車かバス

山間部は、高速道路、新幹線、鉄道が縦断し、海岸沿いはJR線、三陸鉄道が通っていますが、それ以外のエリアは車かバスが移動手段になります。

【産業】第一次産業が中心

海と山、自然に囲まれた県北エリアは、農業、畜産業、林業、漁業が盛んで、日本一の木炭の生産地でもあります。

縫製工場も多く、世界的に有名なブランドの縫製も行っています。

県南エリア

世界遺産の平泉、花巻温泉など観光業が盛んな県南エリアは現在、世界最先端の素粒子実験施設「国際リニアコライダー」(ILC)の建設誘致に力を入れています。

仙台、盛岡、沿岸エリア、秋田方面などさまざまな地域へのアクセスが良いのも特徴の1つと言えそうです。(花巻市、北上市、遠野市、一関市、奥州市など)

【気候】比較温かい地域

県南エリアは、奥羽山脈と北上高知に挟まれた内陸性気候で、県央、県北エリアより比較的温暖です。

【交通手段】仙台、盛岡へのアクセスは良好

新幹線と東西南北に高速道路と鉄道が通っており、仙台市や盛岡市といった主要都市、沿岸エリア、秋田県方面につながっています。

【産業】農畜産業と自動車産業が盛ん

お米や前沢牛などの農畜産業のほか、自動車産業を中心とする製造業が盛んです。

沿岸エリア

沿岸エリアには、世界三大漁場の1つに数えられる「三陸沖」があり、牡蠣、さんまなど海の幸が豊富に獲れる地域です。

実は酪農も盛んで、ブランド牛や乳製品の産地としても知られています。

水産加工業、酪農業の発展と生産者による6次化産業が活発です。(宮古市、大船渡市、陸前高田市など)

【気候】夏は涼しく、冬は積雪が少ない

沿岸エリアは寒暖の少ない海洋性気候で、夏は冷涼、冬は積雪量も少なく、温暖です。

【交通手段】三陸鉄道がメイン

海沿いに三陸鉄道が走り、沿岸各地と内陸部は自動車専用道路の「復興道路」の工事が進んでいます。

【産業】漁・水産加工業と農林畜産業が盛ん

自然に恵まれた沿岸エリアは、海側は漁業や水産加工業、山側は農業、林業、畜産・酪農業が盛んです。

 

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2.物価や家賃など生活環境は?

岩手にU・Iターンや転職を考えるなら、物価や家賃などの生活環境や物価事情を知っておくことも大切です。

岩手県は東京や大阪など大都市に比べて、平均年収が下がるという懸念もありますが、物価や家賃が安いので生活費をかなり抑えられそうです。

生活レベルを落とすことなく、豊かな自然と海、山の幸に恵まれた環境で、心を豊かに過ごすことができます。

物価水準は全国15位

総務省がまとめた「2015年平均消費者物価地域差指数」によると、岩手県の物価指数は98.5で全国15位、東北6県で見ると4位です。
全国平均が100で、東京が104.4と最も高く、岩手では収入が少なくなっても生活費が東京ほどかかりません。

農業、畜産業、漁業が盛んな岩手では、新鮮で美味しい食材を今までの食費よりも安く購入できるでしょう。

※消費者物価指数は、全国の世帯が購入する各種の財・サービスの価格の平均的な変動を測定するもの
※参考:総務省「小売物価統計調査(構造編)」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001183284

3LDKの家賃は平均約6.7万円

東京では、通勤時間が長くても郊外に住まなければならないという人も多いのではないでしょうか。

岩手県なら、中心部の盛岡市でも3LDKで平均8.7万円と、東京23区の平均家賃24.2万円の約1/3です。

岩手県全体で見ると、家賃の平均は6.7万円と、盛岡市よりも2万円も安くなります。

参考:公益社団法人全国宅地建物取引連合会「賃料相場」より算出 https://www.zentaku.or.jp/research/statistic/

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人口密度が低いからゆったりと暮らせる

岩手県の人口密度は1キロ平方メートルあたり84人と北海道についで2番目。東北6県の中では宮城県が最も人口密度が高く、岩手は最も低い人口密度になっています。

東京は全国平均である341人/キロ平方メートルの18.1倍で、1キロ平方メートルあたり6,168人。

岩手は東京と比べるとゆったり、広々と暮らせます。また、通勤ラッシュの影響も少ないのも嬉しいポイントです。

参考:総務省統計局「平成27年国税調査 人口速報集計結果」 http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka/pdf/gaiyou.pdf

盛岡市の待機児童数は0人

厚生労働省が平成29年9月に発表した待機児童数を見ると、東京都の8,479人に対して、岩手県は178人、盛岡市は0人と岩手では東京ほど保育所の確保に頭を悩ませる必要はなさそうです。

また、岩手県は平成27年2月に「いわての子どもを健やかに育む条例」を制定し、県民の就労、結婚、妊娠、出産、子育てなどの支援を積極的に行っているため安心して暮らせると言えるでしょう。

※参考:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11907000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Hoikuka/0000176121.pdf

岩手の余暇の過ごし方

海や山、自然に囲まれた岩手県には国立公園が2地区、国定公園が2地区、県立自然公園が7地区あります。

中尊寺、龍泉洞、宮沢賢治の銀河鉄道の夜をモチーフにしたSL銀河、善光寺、温泉、小岩井農場など多くの観光名所や三大蘇民祭、盛岡さんさ踊り、日高火防祭など季節ごとの伝統行事も数多く、休日の過ごし方はさまざまです。

3.岩手県の転職市場

岩手県では、中核人材を採用すると補助金が出る制度やU・Iターンシステムを設けるなど、U・Iターン者の受け入れに積極的です。

岩手県では、震災後の復興と景気の上昇による人材不足に悩む企業も少なくありません。

有効求人倍率は1.44倍

岩手労働局の発表によると2017年11月時点の岩手県の有効求人倍率は1.44倍です。好景気により、有効求人倍率は上昇傾向にあるといえます。

全国平均は1.56倍、東北平均は1.49倍と全国と東北の平均と比べるとやや下がりますが、それでも高い水準であることに変わりありません。

実際にWeb上で岩手県の正社員求人を検索すると、およそ3,000件以上がヒットしました。

製造業をはじめ、教育機関、建設業といった業種を中心に、営業やサービス職、技術職など幅広い職種の募集があります。

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※有効求人倍率とは公共職業安定所を通じた有効期限内の求職者数に対する求人数の比率のこと。
※参考:岩手労働局「平成29年11月一般職業紹介状況」
http://iwate-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0114/2840/2911ippan.pdf

平均年収は362.1万円

厚生労働省が発表した「平成28年 賃金構造基本統計調査の概況」から岩手県の平均年収を算出すると、362.1万円でした。

これはあくまで岩手県全体の平均年収です。岩手県内にもこれ以上の高年収の企業があるのでチェックしてみましょう。

>>岩手で年収362.1万円以上の求人はこちらから

岩手県に本社がある高年収企業は、岩手日報社(平均年収 約659.5万円)、岩手銀行(平均年収 約653.6万円)など。

東京の平均年収は569.5万円ですが、3LDKの平均家賃24.2万円を支払うと考えた場合、家賃を除くと残りは279.1万円です。

同じように岩手も計算してみると、残りは281.7万円と東京よりも多くなります。

【東京】569.5‐(24.2×12)=279.1万円

【岩手】362.1‐(6.7×12)=281.7万円

平均年収は、東京よりかなり少ないですが、支出も少ないので生活レベルが大きく変わることはないでしょう。

ただし、これは平均上での話なので、あくまで参考程度に考えておくと良いでしょう。

参考:厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」一般労働者 都道府県別賃金 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2016/index.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2016/dl/08.pdf

参考:厚生労働省「平成28年 賃金構造基本統計調査」の一般労働者、都道府県別のデータをもとに算出
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001062233&cycleCode=0&requestSender=estat

4.岩手にU・Iターン転職するなら転職エージェントの利用がおすすめ

有効求人倍率が上昇傾向かつ、U・Iターンの受け入れが活発な岩手県なら、理想の転職ができそうです。

ただし、転居を伴う転職は、費用もかさむため、慎重に行動しなければいけません。

インターネットを活用すれば、遠隔地からも簡単に求人情報を入手できるようになったとはいえ、個人で入手できる情報は限られている上に、希望条件に合う求人を見つけ出すのは容易ではありません。

そんな時は、転職エージェントをおすすめします。
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